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初心者がDeFiを理解するためのわかりやすい解説

オンラインコミュニティ「 マネーリテラシーの森」では月に1回、参加者がお金に関する勉強会を開催しています。今月は、私がブロックチェーンを応用したサービスであるDeFi(Decentralized Finance、ディーファイ、分散型金融)に関するプレゼンを行いました。本記事ではその資料を説明しながら、DeFiの本質をできるだけわかりやすく解説しています。なお、具体的な資産運用方法などについては触れていません。 なお、本記事は、DeFiでの資産運用を推奨するものではなく、情報提供を目的としております。資産運用に関することは自己責任でお願いします。 個人投資家はまだDeFiを知らない さて、事前にTwitterにてDeFiについて知っているかアンケートをとったところ、以下のような結果が出ました。 https://twitter.com/mild_investor/status/1409514862892310538 私のアカウントの周りには個人投資家が集まっており、資産運用や金融に詳しい方が多数いますが、それでも76%が知らないということがわかりました。 私自身もこの分野に関しては素人ではありますが、金融・決済に関わるエンジニアとして仕事をしておりますので、ひとまず概念くらいは理解しておこうと思っています。本記事では、いくつか資料を読んだ上で、本質的な内容を凝縮してお伝えします。 DeFiとは DeFi(Decentralized Finance、ディーファイ、分散型金融)とは、ブロックチェーン上で金融サービスを提供するものです。金融と言っても、Ethreum(イーサリアム)などのブロックチェーン上で表現する通貨を利用します。つまり法定通貨ではなく暗号資産(仮想通貨)を使います。 異なる暗号資産同士の交換ができる取引所のサービス(DEX)、暗号資産の貸し借りができるレンディングサービスなどがすでに動いています。 さて、ついこの間、Twitterでとあるインフルエンサーが紹介していたIRON(アイアン)、TITAN(チタン)というDeFiの話が盛り上がりました。 このIRONというものは、一言でいうと「びた銭」づくりをブロックチェーン上で行ったものになります。「びた銭」づくりとは、銀貨などお金の価値の担保になる金属を薄めて、純度の低い偽のお金を勝手に作ることです。 結局、これは取り付け騒ぎが発生して、TITANは1日にして約40億分の1に価値が暴落するという自体になりました。もし、投資家が仕組みを知らずになんとなくDeFiは儲かりそうと参加していたら、大損していたかもしれません。 これからは、個人投資家は金融リテラシーとしてブロックチェーンやDeFiについても知っておくことが大切だと思います。 DeFi理解への第一歩 DeFiの理解のためには、複数の知識を広く抑えておく必要があります。義務教育のレベルから、金融・経済、さらにはITの知識も必須になります。 特に、「お金の本質」の理解、ビットコインを始めとしたブロックチェーン技術の仕組みを理解しておくことが重要になります。これらについて、まずは説明しておきます。 お金の本質 さて、「お金」とは根本的には一体何なのでしょうか。ここの認識がずれていると、暗号資産は理解できません。答えから言ってしまうと、「お金」とはずばり「共同幻想」です。つまり、「みんなが価値があると信用している対象」がお金です。 これについて詳しく知りたい方は、「 サピエンス全史」が面白く、わかりやすいと思います。是非一読をおすすめします(サピエンス全史では、この共同幻想の能力があったから、ホモ・サピエンスが繁栄したと主張されています)。 そして、人々が「価値をある」と信用するものは、時代によって変わっていきます。 貝や貴金属などの実際に存在する物質、そしてやがて国や企業を信用するようになり、さらにはビットコインの登場により、一部の人々は 「システムそのものを信用する」 ようになりました。この人々が「システムを信用する」ようになったというのがビットコインの革命です。 DeFiでなんで金融サービスができるの? DeFiはなぜ金融サービスができるのでしょうか。それは、ブロックチェーン上でアプリケーションを実行できるからです。つまり、ブロックチェーン上に存在する暗号資産を、利用者が合意した取引内容(契約)に基づき、プログラムによって自動的に動かすことができるからです。このスマートコントラクトという仕組みは、Ethreum(イーサリアム)が最初に実装しました。 Ethreumも元をたどると、ビットコインの仕組みを発展させたものになります。なので、 これを理解するには、まずは、ブロックチェーンの技術の大本であるビットコインの仕組みについて理解する必要があります。 ビットコインの仕組みについては、本ブログでも仕組みをわかりやすく説明していますので、詳しくは、以下の記事をご覧ください。 【図解】ビットコインの仕組みをわかりやすく解説 (1)ビットコインの何がすごい? 台湾のIT大臣オードリー・タンさんへのインタビュー動画がおもしろい ブロックチェーンについて興味があるけど、あまり良くわかっていないという場合は、まず台湾の天才IT大臣であるオードリー・タンさんへのインタビュー動画を観てみるとよいと思います。 タンさんは、ブロックチェーンやDeFiについて、本質的なことをわかりやすく説明していますので、とてもおもしろいです。 私が特に重要だと思ったポイントは以下です。 ブロックチェーンの本質は相互信用の敷居を下げることである DeFiを発展させるためには、みんなが仕組みを理解する必要がある みんなが仕組みを知りたがるような起爆剤となる盛り上がりが必要 既存の金融サービスとDeFiの違い さて、金融サービスは、銀行などもすでに提供していますが、これらとDeFiは何が違うのでしょうか。 銀行などの既存の金融サービスは、企業などの組織が主体となりサービスを提供し、システムや開発・運営もその組織が抱えています。責任の主体もその組織になります。一方で、DeFiについては、DeFi自身がサービスを提供しています。運営コミュニティが方針を決め、開発コミュニティがDeFiのシステムを開発しますが、これらのコミュニティに責任はありません。 その他の違いについては、以下の表にまとめてみました。 DeFiと金融・ITのトレンド ITはここ十数年、自律・分散型へのトレンドが続いており、ブロックチェーンもその中の主要な一つの技術基盤だとみなすことができると思っています。 ...

2021-07-19 · 1 分 · mild.investor
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つみたてNISAで何を買うべきかオススメ投資信託診断

老後の資産形成のために、つみたてNISAを始めてみようと思うけど、いっぱい種類があって、どの投資信託(ファンド)を買えばいいのかわからない…。 私にぴったりな投資信託が知りたい! このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。 そこで今回は、つみたてNISAで初めて投資デビューする方向けに、個人的おすすめのファンドを診断するチャートを作ってみました。 どれもシンプルかつ低コストで長期運用に適したものを選んだつもりです。購入する投資信託を迷われている方の参考になれば嬉しいです。なお、これらの投資信託は、SBI証券、楽天証券で購入できるものから選んでいます。 つみたてNISAおすすめファンド診断 さっそく、おすすめの投資信託を診断してみましょう!質問に「はい」または「いいえ」で答えてください。 [yesno_chart sid=“1”] 診断結果が出ましたか?それぞれの診断結果に基づく、おすすめファンドの詳細をご紹介します。 株式100%のおすすめファンド リスク耐性が高く、20年間持ち続けられる方は、 全世界の株式に分散投資するファンド一本 での運用がおすすめです。 全世界株式 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称:楽天VT) 楽天VTは分散に優れていますが、コストはeMAXIS Slim全世界株式のほうが優れています。どちらにするかは好みの問題です。 また、最近個人投資家に人気の米国株に分散投資するファンドもありだと思います。ただし、個人的には、特に強い理由がないのであれば、米国以外にも広く分散している全世界株式をおすすめします。 米国株の投資信託を選ぶ場合、S&P500を代表とする幅広い株式に分散し、低コストのものを選びました。この中であればどれを選んでも好みの問題です。 米国株 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI) 株式7割、債券3割のバランスファンド 少しリスクを抑えたい場合は、債券を含むバランスファンド一本で運用するのをおすすめします。3割債券を含むものの、暴落時にはそれなりに下がる可能性がありますので、取れるリスクに応じて投資金額を調整しましょう。 株式重視バランスファンド 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型) 年金運用に近いバランスファンド リスクをなるべく抑えたい場合は、年金運用に近い株式5割、債券5割のバランスファンド一本で運用することをおすすめします。 リターンも小さくなってしまいますが、安定的な運用が見込まれます。ただし、やはり暴落時は10%以上下落しますので、その点はご承知おきください。 株式5割債券5割バランスファンド 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型) DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型) <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) リスクを取りたくないなら預貯金 投資にはリスクがつきものです。リスクを取れない場合は、無理に投資してはいけません。経済的な余裕がない場合は、つみたてNISAを始めようとするのではなく、まずは預貯金など元本保証の資産を増やしていきましょう。 投資を勉強したいのであれば、月1000円など少額を積立投資するのに合わせて、インデックス投資に関する書籍を読んで、リスクに対する理解を深めるのもよいかもしれません。 最終的には自己判断を ここまで「おすすめファンド診断」と銘打って、個人的なおすすめ投資信託をご紹介しましたが、最終的にはご自身の考えに合わせて判断されてください。 ちなみに、私はeMAXIS Slimシリーズの国内株式、先進国株式、新興国株式を組み合わせています。 以上、参考になりましたら幸いです。 つみたてNISAはこの8本から選びなさい 中野晴啓 amazon.co.jp 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください 山崎 元 amazon.co.jp “税金ゼロ の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資 田村 正之 amazon.co.jp お金は寝かせて増やしなさい 水瀬ケンイチ amazon.co.jp

2019-12-01 · 1 分 · mild.investor
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【初心者向け】LINE証券で買えるおすすめ投資信託

投資初心者向けにLINE証券で買えるおすすめの投資信託をご紹介します。 2019/11/27より、LINE証券が投資信託の取り扱いを開始しました。投資信託をLINE上で100円から1円単位、購入手数料0円で購入できます。 https://line-sec.co.jp/ 今回は、このLINE証券で取り扱っている28つの投資信託の中でおすすめのものをご紹介します。 はじめての投資信託で買うべきものは? ここ数年で、ワンタップバイやSBIネオモバイル証券など、スマホアプリから簡単に投資ができるようになりました。 さらに、LINEからも買えるとなると、今まで投資をしてなくても「ちょっと気になる」、「やってみようかな」 と思う方もいるのではないでしょうか。 一方で、何を買えばよいのか迷う方もいるかと思います。この手のアプリで買えるものは、必要以上に手数料が高いものや良くないものが多かったり、分散投資が難しいことがあり、今までご紹介するのは避けていました。 LINE証券で取り扱う投資信託の中には、よいものも、そうでないものもあります。その中から個人的に良いと思うものを選んでご紹介します。 特に、初めて投資をする場合、以下のような長期投資向けのものをおすすめします。 十分に分散されている 手数料が安い(信託報酬が0.5%/年以下) 長期保有するとそれなりにリターンが見込める 個人的おすすめ投資信託ベスト3 ランキング形式で、28個の投資信託の中から個人的ベスト3をご紹介します。 1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 低コストで全世界の株式に分散投資 ができる、おすすめの投資信託です。 https://emaxis.jp/fund/253425.html eMAXIS Slimシリーズは、どれも業界最低水準の低コストでよいものが多いです。もう少し色々買ってみたい場合は、eMAXIS Slimシリーズの国内株式(TOPIX)、先進国株式、新興国株式を組み合わせて、それぞれの比重を自分なりに工夫してみるのも良いと思います。 2位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 低コストで全世界の株式、債券、REIT(不動産)に均等に分散して投資ができる、おすすめの投資信託です。 https://emaxis.jp/fund/252760.html 必ずしも各資産に均等に分散するのが優れているわけではありませんが、株式以外のものにも投資してみたい、株式100%より少しリスクを抑えたいと考える場合、おすすめです。 3位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 米国株式へ低コストで分散投資できる投資信託です。 https://emaxis.jp/fund/253266.html 分散は全世界株式に劣るものの、ここ数年のパフォーマンスの高さから個人投資家に大変人気です。 S&P500指数は、ニュースにも出てくることがあるため、株価が上がったり下がったりする理由が解説されることが多く(その理由があっているかどうかは別として)、アメリカの経済や政治に関心を持つきっかけとしてもおすすめです。 番外編:楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称USA360) 米国株式と米国債券に投資し、レバレッジをかけて投資金額の3.6倍の運用をする投資信託です。 https://www.rakuten-toushin.co.jp/beginner/special/usa360/ 少し凝ったものを選びたい場合、おすすめです。 リクスパリティアプローチという、株式のリスクと債券のリスクを同程度にしようという戦略をとっており、株式:債券=1:3の割合で持つことで、おおよそリスクが釣り合うと想定されています。株式と債券が逆の値動きをすることを期待して、リスクを抑えながらレバレッジをかけると効率が良いのではないかという考え方です。 初心者向けではないですが、個人的には面白い投資信託だと思います。 買ってはいけない投資信託 ご紹介したおすすめ投資信託以外は、アクティブファンドやリスクの高いレバレッジをかけたブル・ベアファンドばかりで、手数料が高く、あまりおすすめできません。 日常でお店で買えるものは「高いもの=良いもの」のこともありますが、投資信託は、「手数料が高いもの=悪いもの」のことが多いのです。 どうしても買いたい場合は、自分なりに勉強して納得してからにすることをおすすめします。 参考になりましたら幸いです。

2019-11-27 · 1 分 · mild.investor
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【S&P500】バフェットおすすめの素人向け投資方法とその意味を解説

株式投資を始めたけど、 資産配分(ポートフォリオ)をどうしようか悩んでいる。 今後の資産形成のために、 著名な投資家のおすすめの投資方法とその理由を知りたい。 という悩みを持つ方へ向けて、この記事では、著名な投資家ウォーレン・バフェット氏のおすすめポートフォリオと、その内容を解説します。 ウォーレン・バフェットとは バフェットからの手紙 第4版 amazon.co.jp ウォーレン・バフェットは、米国の投資家であり、経営者や資産家としても世界で有名な方です。世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOです。 投資家からはいわば投資の神様として崇められ、投資家ならばみんな知っていると言っても過言ではないでしょう。 彼は、バークシャー・ハサウェイの株主へ向けて送っている通称「株主への手紙」の中で、個人投資家へ向けてのアドバイスや妻への遺産をどう運用するかという方針を公開しています。 これは、我々のような無知な素人投資家にとって、おすすめの投資方法でもあります。 バフェットのおすすめはインデックス投資 結論から言うと、バフェットおすすめ投資方法はインデックスファンドの積立投資です。 具体的には、以下の資産配分(ポートフォリオ)で時間をかけて積み立てていく方法を推奨しています。 バフェットおすすめのポートフォリオ 短期米国債:10% S&P500に連動するインデックスファンド:90% S&P500とは、米国を代表する大型株500銘柄で構成されている米国の代表的な株価指数です。 「株主への手紙」2013年版の内容解説 バフェットの「株主への手紙」2013年版に、具体的な投資方法が記載されているので一部引用した上で、翻訳してみます。 ちなみに、原文はこちらから読めます。 「株主への手紙」2013年版(PDF) 何を買うべきか まず、何を買えばいいのかですが、以下のように述べています。 Put 10% of the cash in short-term government bonds and 90% in a very low-cost S&P 500 index fund. (I suggest Vanguard’s.) I believe the trust’s long-term results from this policy will be superior to those attained by most investors – whether pension funds, institutions or individuals – who employ high-fee managers. ...

2019-06-07 · 2 分 · mild.investor
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【書評】「ほったらかし投資術」は資産形成入門におすすめ

経済評論家の山崎元さんと、ブログ「梅屋敷商店街ののランダム・ウォーカー」の水瀬ケンイチさんの共著「ほったらかし投資術」のご紹介です。 老後のために 資産形成したいけど、どうしたらいいのかわからない なるべく 手間も時間もかからない資産形成方法が知りたい 資産運用時の心がまえを知りたい という方におすすめです。 これから資産形成を始めたい投資未経験者おすすめ 投資の専門家である山崎元さんとインデックス投資の長期実践者である水瀬ケンイチさんとのタッグということで、2つの視点で資産形成をどうすべきかということについて書かれています。 **インデックス投資の基本的な考え方や実践はこれ一冊でも十分勉強できます。**資産形成をこれから始めるという方や、インデックス投資の意味を正しく理解したいという方におすすめです。 資産形成を始めようとしたときに必ず疑問になる以下の点について、一つの答えが見つかると思います。 いくら貯めれば資産形成を始められるのか どうやって資産形成を始めたらいいのか どこの証券会社で買えばいいのか 何を買うべきか 資産配分をどうすべきか DC(確定拠出年金)、NISAはどう利用すればいいか 買ったあとの運用はどうすればよいか この本が特に良い点は、専門家の解説と実践者の実際の運用という2つの視点で書かれていることです。 正確にはこうしたほうがいいんだけど、実践的にはこっちのほうがいいというような、理論を理解した上で実践的な方法を学べます。 インデックス投資の長所 本書でおすすめしているのはインデックス投資です。インデックス投資とは、日経平均やTOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法です。 また、アクティブ運用とは、運用者が売買を決めてインデックスを上回る成績を目指すものです。インデックス運用はアクティブ運用と比べて以下のメリットがあります。 インデックス投資の長所 手数料が安い わかりやすい 負けにくい 手間がかからない 歴史的に見て、インデックス運用は長期的に7割以上アクティブ運用に勝っており、比較的無難な方法だと思います。 インデックス投資の短所 インデックス投資は投資方法として優れていますが、短所として投資自体に楽しみが少ないことがあります。つまり投資を「ゲーム」として捉えるとつまらないのです。 インデックス投資の短所 成果がすぐに見えない お金が増えるのに時間がかかる 基本やることがないので退屈 良い商品を選んで良い投資手法を続けても、結果が出るのが数年から数十年後で、その間ほとんど何もすることがないのです。 個別株でのアクティブ運用や、FXなどの投機(タイミングをみて売買する手法)では、自分の選択に対して結果がすぐにわかります。投資自体を楽しみたいかどうかで、好みが分かれるところではあります。 また、当たり前ではありますがインデックス投資だからといって、損しないと考えないほうがよいです。あくまでも他の投資方法と比べて負けにくいだけで、暴落が起きれば普通に損します。 ほったらかしを続けるのは実は難しい 前述の通りインデックス投資では、運用中はほとんど何もしなくて良いというメリットがあり、本書のテーマでもあります。 一方で、実践者からすると実はほったらかしにするのは心理的に難しいです。 https://twitter.com/mild_investor/status/1134061312470704129 つまり、ほったらかしというのはある意味で、「何があっても株を持ち続ける」という**「ホールド力」を試される**ことになります。 株価の暴落や急騰、先行き不透明な経済不安を煽るニュースなどがあるたびに、気になって売ろうかどうか迷うはずです。 本書にはこのような運用中の心構えや注意点についても記載されており、勉強になります。 私は、以下のような気持ちで続けようと思っています。 なくなったら困るお金は運用しない 投資したお金は、もう自分のものではないと考える 積立を自動化して投資のことは忘れる。株価を見ない(Set & Forget) https://twitter.com/mild_investor/status/1132497452680957952 2019年現在までのアップデート この本が出版されたのは2015年ですが、2019年までの4年間で業界も変化がありました。その一部をご紹介します。 手数料の値下げ インデックスファンドのコストの値下げが続いています。例えば、ニッセイ外国株式インデックスファンドは2015年当時、信託報酬が年率0.39%でしたが、2019年現在で年率0.09%です。 コストが4年間で約4分の1にまで下がっています。これは素直に喜ばしいことですね。 現在は、日本で普通にインデックス投資を続ける環境が整っていると思います。 ロボットアドバイザーの登場 WealthNavi など、機械的にインデックス投資を一任できるサービスもでてきています。 ただし、現時点ではロボットアドバイザーは手数料が1%前後と高いものが多く、長期的な運用には向いていないと考えています。 一方で、投資を始める際の手間としては一番少ないので、最初のステップとして数ヶ月間ロボットアドバイザーを使ってみるというのはおすすめです。 また、手数料無料でインデックス投資の運用をほぼ自動化できる松井証券の 投信工房 というサービスも登場しており、今後が楽しみな分野です。 まとめ 比較的無難な資産形成をしたい方には、インデックス投資がおすすめです。 投資を始めるまでの一苦労を乗り越える、投資を始めたあとの不安を乗り越えるために参考になりますので、興味がある方は「ほったらかし投資術」を読んでみてはいかがでしょうか。 【全面改訂】ほったらかし投資術 (山崎元、水瀬ケンイチ) amazon.co.jp また、以前紹介した「お金は寝かせて増やしなさい」とテーマが似ていますので、よろしければこちらの書評も合わせてご覧ください。 ...

2019-06-02 · 1 分 · mild.investor
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【書評】「お金は寝かせて増やしなさい」は投資を始めたい人や初心者におすすめ

有名ブログ「 梅屋敷商店街ののランダム・ウォーカー」を運営されている水瀬ケンイチさんの著書「お金は寝かせて増やしなさい」のご紹介です。 お金は寝かせて増やしなさい (水瀬ケンイチ) amazon.co.jp 以下のような方におすすめです。 この本を読んだらためになる人 投資を始めてみたいけど、何をしたらいいのかよくわからない とりあえず投資を始めてみたけど、ちゃんとした方法を知りたい なるべく 簡単で読みやすい 本がいい 忙しいので時間のかからない投資方法を知りたい 投資未経験、初心者に特におすすめ 著者の長年の実践経験と投資理論やデータに基づいた、王道のインデックス投資方法と実践結果が書かれており、しかも読みやすいです。 投資を始めるなら、まずこの1冊を読んでから始めたら良いと思います。 この本を読むと、以下のことがわかります。 読んで得られること インデックス投資の基本と本質がわかる 投資において大事にすべきポイントがわかる 取り崩す際の出口戦略がわかる なぜインデックス投資が良いのか この本には、どうしてインデックス投資をおすすめするか書かれています。 インデックス投資をおすすめする理由 手間がかからない 世界標準の投資方法である お金の基礎知識として役立つ 世界標準の方法である理由については、投資の基本である「長期・分散・低コスト」を満たしているためです。特に、「投資対象の分散」は期待リターンを下げずにリスクを下げる効果があり、大変重要です。 また、なぜこの方法でお金が増えるのかについても書かれています。 インデックス投資でお金が増える理由 全世界の長期的な経済成長の恩恵を受けることができるため インデックス投資の終わらせ方も書かれている 例えば、老後のお金のために投資を始めるとして、いざ老後になったとき、どう取り崩していくのでしょうか。 投資の終わらせ方の指針を3つ示してくれており、これもためになります。 投資の終わらせ方3パターン 資産配分(ポートフォリオ)を低リスクなものに変えていく 一定率ごとに取り崩していく 必要なときに必要な分を取り崩す 投資を始めたあともう一回読み直そう 投資を始める前に読んでも、おそらく実感がわかないことも書いてあります。 本で知識は得られますが、自分の感情については投資をやってみないことにはわかりません。 私の実感としても、いくらインデックス投資とはいえ、株式をホールドし続けるというのは、最初は心理的に結構しんどいものです。 特に暴落時なんかに感情に振り回されると、長く投資を続けられない可能性があります。 感情に振り回されて失敗する例 値動きが気になって時間を浪費してしまう 積立をやめてしまう 投資信託を売ってしまう この本は、著者の経験に基づいた長く投資を続けるにあたっての大事な思想・考え方が書いてあるのが素晴らしいです。 投資を始めたあと繰り返し読んで、腹に落とし込むのが効果的だと思います。 以下一部引用します。 大暴落が怖くて怖くて仕方がないのであれば、それはリスクの取り過ぎかもしれません。 (引用)水瀬ケンイチ, お金は寝かせて増やしなさい なぜこの方法でリターンが得られるのかという本質的な部分を十分に理解して、腹に落とし込んでおくことがとても重要 (引用)水瀬ケンイチ, お金は寝かせて増やしなさい 投資が趣味でも仕事でもない私たち普通の個人にとって、投資なんかのために使う時間は、短ければ短いほどいいのです。 (引用)水瀬ケンイチ, お金は寝かせて増やしなさい まとめ インデックス投資を始めるのにあたって、必要な情報が読みやすくまとまっています。 投資を始める際にまずおすすめしたい1冊です。漫画形式でさらに読みやすいムック本もでているようなので、気になる方は要チェックですね。 https://amzn.to/30TP9M2 https://amzn.to/2SyXRfG 関連書籍 インデックス投資がなぜうまくいくのか理論面もより詳しく知りたい方は以下の本も読んでみると面白いと思います。 ...

2019-05-26 · 1 分 · mild.investor
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【初心者向け】インデックス投資は3つだけ考えれば良い

インデックス投資をするにあたって、個人投資家が考えなければならないこと3つ(リスク、コスト、税金)を述べます。逆に、考えなくてよいこと(リターン、売買の最適なタイミング、暴落)についても述べます。 普通のサラリーマンである私が、 これから投資を始める、始めたばかりの方に向けて、自分なりの勉強と経験を通してたどり着いた投資方針を提示しています。お役に立てれば幸いです。 インデックス投資の本質 そもそも、インデックス投資をするということはどういうことでしょうか。なぜインデックス投資をするとお金が増えるのでしょうか。一般的には、投資でお金が増えるのは以下の2つのためと言われています。 経済成長:資本主義は富が自己増殖する仕組みである リスクプレミアム:リスクを取ることが利益の源泉となる つまり、インデックス投資では市場全体に投資することで「経済成長+リスクプレミアム」を得ることを期待します。逆に言うと、それ以上のリターンは期待できないわけですが、それで十分という考えです。この考えに基づいて、効率よく投資の努力を行うためには、何をしたら良いでしょうか。 投資家ができることは限られている 当たり前のことですが、誰にも未来はわかりません。つまり、株式投資においても、成功するか失敗するかは不確定です。そのような中で投資家はどう行動すべきでしょうか。 ひとつの答えとしては、投資家が「自分でコントロールできることのみに注力する」ということです。つまり、自分でコントロール出来ないものについては、考えたり予想したりするのをやめて、報われる可能性の高いことのみに時間を注ぐということです。 悪く言えば思考停止ということになりますが、私は自分の意志を排除するというのがインデックス投資を長く続けるコツなのかなと考えています。 コントロールできること インデックス投資において、コントロールできることは以下の3つです。この3つをしっかりと抑えておきましょう。 リスク コスト 税金 リスク この中で最も重量なものがリスクです。投資はお金を増やすために行うものですが、リターンよりも先にリスクを考える 必要があります。 なぜなら、想定以上の損失が出た場合に投資を続けることが難しくなるからです。 自分のリスク許容度を知る リスク許容度とは、どこまでお金が減っても耐えられるかということです。この範囲内でリスクを調整します。 リスク許容度を決めるにあたって、2つの考え方をご紹介します。 心理的に耐えられる限界の金額 損しても心理的に生活に支障が出ない、気にならない金額のことです。具体的な金額でも良いですし、1年間に貯金できる金額でも良いです。 将来的に債務超過にならない金額 一生使わないお金、つまり現在の資産と「将来自分が稼ぐ金額」から「将来使う金額」を引いた「余りの金額」までは損しても問題ないという考え方です。将来のライフプランがある程度予想できる、公務員のような収入が安定している方に向いていると思います。 ポートフォリオを決める 自分のリスク許容度を決めたら、その範囲内で最も効率の良い資産に投資します。資産を広く分散することで、期待リターンを下げずにリスクを下げることができます。 ポイントは以下の3つです。 十分に分散する 値動きの異なる複数の資産に分散する 無リスク資産でリスクを調整する ポートフォリオは無数に考えられますが、ここでは以下の3パターンを提示します。 ①全世界株式+日本国債 リスク資産を全世界の株式に広く分散した投資信託のみとし、無リスク資産の日本国債と組み合わせるものです。 書籍「お金は寝かせて増やしなさい」の著者である水瀬ケンイチさんや、経済評論家の山崎元さんが推奨しています。 ②プロのポートフォリオを真似する 国民年金を運用する GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオ やロボアドバイザーのポートフォリオ真似するのもいいでしょう。GPIFのポートフォリオは、年金の運用なだけあって、プロが考えた低リスクで堅実なものです。 WealthNaviのポートフォリオ も理論に沿ってシンプルな構成ですので、おすすめです。 ③自分で効率的ポートフォリオを求める 詳しい方は、自分で良いポートフォリオを決めるのが良いと思います。 ポートフォリオを決めるときに使えるツール ポートフォリオを決めるときに便利なツールを紹介します。資産配分を入力することで、そのリスクと期待リターンを求めることができます。 myINDEX の資産配分ツール(要無料登録) Portfolio Visualizer(英語) リバランス 運用しているうちに、上記の配分がずれてリスクが変わるため、定期的に配分を戻します。 コスト なるべくコストの安い商品を選びましょう。投資においてリターンは保証されませんが、 コストは確実にリターンを圧縮します。 どれにしようか迷う場合は、つみたてNISAに採用されている投資信託であれば、問題ないでしょう。2019年時点でのおすすめ投資信託は、eMAXIS Slimシリーズです。 売買コスト 投資信託の場合は、売買手数料のないもの(ノーロード)を選びましょう。 ETF(上場投資信託)の場合は、手数料の低い証券会社で購入しましょう。 維持コスト 投資信託、ETFの保有時にかかる手数料(信託報酬)が少ないものを選びましょう。 税金 確定拠出年金(iDeCo)やNISAなどの税制優遇制度を使いましょう。 また、必要に応じて確定申告をしましょう。損失が出ていた場合は翌年に繰り越せます。 税制は毎年のように変わりますので要チェックです。 コントロールできないこと 以下はコントロールできないので、少なくとも初心者のうちは考えないでもよいと思います。 リターン 売買の最適なタイミング 暴落・バブル リターン 値動きは自分でコントロールできないので、毎日チェック不要です。始めたばかりで、元本付近を動くと気になりますが、どうしても値動きが気になる場合は心理的なリスク許容度を超えている可能性が高いので、投資金額を減らすことを検討したほうが良いと思います。 ...

2019-05-06 · 1 分 · mild.investor